BGPのATOMIC_AGGREGATE属性
BGPのATOMIC_AGGREGATE属性について説明しています。
ATOMIC_AGGREGATE属性の定義
ATOMIC_AGGREGATE属性の定義は、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
タイプコード | 6 |
カテゴリ | 任意(Well-known discretionary) |
概略 | 経路を集約した場合のフラグ |
パス属性値 | なし(パス属性値の長さが0) |
カテゴリがWell-known discretionaryの場合、すべてのBGPスピーカーでサポートが必須です。ただし、BGPパケットには必須ではなく、必要な場合だけBGPパケットのパス属性に含めます。
使い方
ATOMIC_AGGREGATE属性は、経路を集約した時にAS_PATH属性でパスセグメントタイプをAS_SETにしなかった(例:集約するコマンドのオプションでAS_SETを指定をしなかった)場合に使います。
パス属性値の長さが0なので、属性値はありません。ATOMIC_AGGREGATE属性が付与されていれば、集約された時にAS_SETによるAS_PATH属性が保持されていないことを示します。
他のBGPスピーカーに経路を広報する時、ATOMIC_AGGREGATE属性を削除してはいけません。また、ATOMIC_AGGREGATE属性がある経路を再分割すると、意図した経路にならないことがあります(AS_PATH属性で経由したAS番号が保持されていないため、経路選択を間違う可能性がある)。このため、ATOMIC_AGGREGATE属性がある経路は、再分割できません。
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