class-map
Catalystのclass-mapコマンドについて、構文や使い方を設定例交えて説明しています。
説明
class-mapコマンドを使うと、QoSでフレームを分類する時の条件が設定出来ます。
例えば、QoSを分類する条件は、送信元のIPアドレスが192.168.1.0〜255の範囲と定義する事が出来ます。
構文
class-mapの構文は以下の通りです。
class-map [ match-all | match-any ] クラスマップ名
上記コマンドの後、クラスマップコンフィギュレーションモードに移行します。クラスマップコンフィギュレーションモードで、matchコマンドにより、分類条件を設定します。
match-allは、matchコマンドで複数条件を記述した時、全ての条件に当てはまる事が分類条件になります。match-anyは、1つでも当てはまれば適用されます。省略した場合のデフォルトは、match-allです。1つしかmatchがない場合、match-allもmatch-anyも同じです。
設定例
192.168.1.0〜255の範囲を分類条件とする場合の例です。
Cisco(config)# access-list 1 permit 192.168.1.0 0.0.0.255 Cisco(config)# class-map match-all Class-VoIP Cisco(config-cmap)# match access-group 1 Cisco(config-cmap)# exit Cisco(config)
赤字分部で、アクセスリスト1番を条件としています。このため、192.168.1.0〜255の範囲が分類条件になります。
matchは、以下の利用も出来ます。
- ・match ip dscp DSCP値
- 例えば、match ip dscp 46と定義すると、DSCP:46を持つフレームが対象になります。空白に続けて複数のDSCP値を指定出来ます。
- ・match ip precedence Precedence値
- 例えば、match ip precedence 7と定義すると、Precedence:7を持つフレームが対象になります。空白に続けて複数のPrecedence値を指定出来ます。
- ・match input-interface インターフェース
- 例えば、match input-interface gigabitethernet0/1と定義すると、gi0/1から受信したフレームが対象になります。空白に続けて複数のインターフェースを指定出来ます。階層ポリシーマップで、子のポリシーマップでだけ使えます。
利用可能なモード
・グローバルコンフィギュレーションモード
削除
設定を削除するコマンド例は以下の通りです。
Cisco(config)# no class-map [ match-all | match-any ] クラスマップ名
上記により、クラスマップが削除されます。
match文だけ削除する時の例は、以下の通りです。
Cisco(config-cmap)# no match access-group 1
input-interfaceやip dscpで定義している時は、それぞれのオプションを使って削除します。