スタック

複数のスイッチを1台のスイッチに見せる技術があります。本項ではスタックについて説明します。

スタックの概要

 スイッチをスタック接続すると複数のスイッチを1台のように扱えます。

スタック1

 スイッチ間はスタックケーブルという装置固有のケーブルを使って接続します。

 スイッチをスタックすると台数分の設定を行う必要がなく1台の装置として設定出来ます。又、監視を行う場合でも1台として扱えるため、多数のスイッチがあるネットワークでは管理を簡略化出来ます。

 スタック機能があると便利ですが、通常のスイッチと比較して一般的に高価です。

信頼性の向上

 スタックしたスイッチでは複数のスイッチに跨ってリンクアグリゲーションを構成する事が出来ます。

スタック2

 このため、1台のスイッチが故障した場合でも残りのスイッチの接続で通信を継続可能であり、信頼性を向上させる事が出来ます。

 又、スタックの機能がない場合、スイッチ4台を冗長性を持たせて接続する時は例えば以下のように接続します。

スタック3

 この場合、スパニングツリー等でループを回避する必要がありますが、切り替えも遅く規模によっては設計も複雑になります。

 4台のスイッチをスタックする事でスパニングツリー等を用いなくても容易に冗長性を確保出来ます。

容易な増設

 スタックの機能がない場合、スイッチのインターフェースが不足して増設する時は、簡易的には以下のように増設可能です。

スタック4

 この場合、既存のスイッチが故障すると増設したスイッチに接続されたパソコンも通信出来なくなってしまいます。

スタック5

 このような事を避ける場合、以下のように増設します。

スタック6

 このように接続した場合、増設したスイッチに接続されたパソコンは既存スイッチの故障に影響を受けませんが、接続先のスイッチとの間にケーブルが必要です。

 ケーブルが余っていれば問題ありませんが、距離があったり建屋を跨って光ケーブルを敷設しないといけない場合等は高価で時間もかかり容易ではありません。

 スタックの機能を持っている場合は以下の図のように信頼性を保ちながら容易に増設可能です。

スタック7

容易な交換

 スイッチが故障して交換した場合、通常は設定を入れ直しますが、スタックしている場合は他の機器で設定が保存されているため、接続するだけで使えるようになります。

 このため、容易に交換可能です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加